意思伝達支援アプリ「コトハボードver3.0」機能追加
はじめに
タップしてスマホでお話しできる意思伝達支援アプリ「コトハボード」がさらに進化しました。
今回のバージョンアップでは、ご要望の多かった「文字入力時の音声確認(キーエコー)」を新搭載!50音表やテンキーで「あ」などの文字を押した際、即座に音声で「あ」と読み上げてくれるようになり、意図した文字が確実に押せたかを耳で確認できるようになりました。
また、病室や寝室で画面が眩しくならない「夜間自動消灯(擬似スリープ・薄明かり時計)」や、上部入力窓の統一レイアウトなど、使いやすさを追求した改良を施しています。
使いやすいアプリにするため改善の要望は常時受け付けております。「こんな機能が欲しい」「こうすればもっと使いやすい」などのご意見は、このページ下部の投稿フォームよりお気軽にお送りください。
導入・使用法(目次)
- コトハボードの導入
- ホーム画面にアイコンを追加
- 使い方〜ボタンで一発らくらく
- 使い方〜「痛い・苦しい」ボタン
- 使い方〜「大きな50音表・予測入力で話す」ボタン(打鍵音声確認つき)
- 使い方〜夜間自動消灯(擬似スリープ)
- 使い方〜ボタンのカスタマイズと音声設定
- 使い方〜担当看護師・介護士さん向けの機能(記録確認)
コトハボードの導入
コトハボードはPWA(プログレッシブウェブアプリ)ですので、iPhoneやiPad、Androidのスマホ・タブレット、WindowsPC、Macなど、ChromeやSafari、Edgeなどのモダンブラウザが使える環境であればインストール不要ですぐに動作します。
まずはコトハボードを使うタブレットやスマホで下記URLにアクセスするか、QRコードを読み取ってください。
https://als-kumamoto.org/speech-board3.0/index.html

アクセスすると以下のような画面になります。

この状態でもコトハボードは動作しますし、ブックマークして使うことも可能です。
ホーム画面にアイコンを追加
コトハボードを普通のアプリのように全画面で使う方法です。この方法だとWi-Fiなどの電波が届きにくい病室でもキャッシュという仕組みでオフラインのまま高速に使うことができます。
iPhoneSafari)の場合

1. Safariでコトハボードを開き、画面下部のアドレスバー右の⚪︎に…の部分をタップします。

2.開いたメニューから一番上の「共有」をタップします。

3. メニュー一番下の右の「表示を増やす」をタップ

4.メニューをスクロールして出てくる一番下の「ホーム画面に追加」をタップします。
これで、ホーム画面にコトハボードのアイコンが追加され、普通のアプリのように、アイコンをタップすることで起動できるようになります。
Android(Google Chrome)の場合
Chromeをお使いの場合は、画面上のアドレスバー右にあるメニュー(3つの点)をタップし、「ホーム画面に追加」または「アプリをインストール」を選択することで同様に追加できます。
使い方〜ボタンで一発らくらく
よく使う言葉は大きなカラーボタンに登録してあるので、押すだけで明瞭にお話ししてくれます。

最上段には緊急度・使用頻度の高いボタンを常に固定表示しています。
・1行目:[痛い・苦しい🚨] [たんをとって💨] [トイレ🚻]
・2行目:[はい 〇] [いいえ ✖] [ありがとう]
「きもち・からだ」「おねがい」「あいさつ」「りれき」のタブを切り替えることで、日常のさまざまな気持ちをワンタップで伝えられます。
伝えたことバナー & もう一回ボタン:
話した言葉は中段の「伝えたこと」枠に大きく表示されます。離れた場所にいる介護士さんや看護師さんにも画面を見せるだけで確実に伝わります。
また、聞き取れなかったときのために枠内の右側に「もう一回 🔁」ボタンを配置しており、直前の言葉をワンタップで再発話できます。
使い方〜「痛い・苦しい」ボタン
画面上部の赤い「痛い・苦しい🚨」ボタンを押すと、どこが・どのように・どのくらいつらいかを直感的に伝える専用画面が起動します。

1. どこが?(部位選択):人型イラストの部位を直接タッチするか、右側の部位ボタン(頭・のど・胸・おなかなど)をタップします。両方が赤く連動ハイライトします。

2. どのくらい?(つらさのレベル):10段階のスライダー、または上部のわかりやすい表情アイコン(😊〜😭)をタップして辛さを指定します。
3. どうなってますか?(状態):「痛い」「苦しい」に加え、「のど」や「胸」を選んだときはALSで重要な「痰が絡む」が選択できます。
4. 画面下のプレビュー(例:『のどが七段階で痰が絡む』)を確認し、「確定して話す」ボタンを押すと正確な症状を音声で伝達します。
使い方〜「大きな50音表・予測入力で話す」ボタン(打鍵音声確認つき)
定型文にない自由な言葉をお話ししたいときは、画面中段の「大きな50音表 予測入力で話す」ボタンを押します。
① 医療用50音ボード & スマホテンキー切替:
・タブレットでは透明文字盤に準拠した大きな50音盤(右から縦並び)が表示されます。

・右上の「📱 テンキー」ボタンを押すと、スマホでおなじみの3×4フリックテンキーに切り替わります(スマホ縦画面では自動でテンキーになります)。

② 🌟新機能:1文字入力ごとの音声確認(キーエコー):
50音やテンキーで文字を押した瞬間、確認用として「あ」「い」「う」とその文字が音声で読み上げられます。
「意図した文字を正しく押せたか」が耳で瞬時に確認できるため、誤タップを防ぎ安心してお使いいただけます。
「濁/小」ボタンで濁点や小文字に変更した場合(例:「か」➜「が」、「つ」➜「っ」)も、「が」「ちいさい つ」と音声確認されます。
※静かにしたい時は、画面右上の `[🔊 音声:ON]` ボタンをタップするだけで、いつでも `[🔇 音声:OFF]` に切り替え可能です。
③ 医療・生活特化の予測入力:
「は」と一文字入力すると、「歯磨き」「パジャマ」「バッテリー」など濁音・半濁音を含めて予測候補が表示されます。使うほどに学習し、よく使う言葉が上位に出るようになります。
使い方〜夜間自動消灯(擬似スリープ)
病室や寝室で、タブレットの光が眩しくて眠れない・同室の方の迷惑にならないか心配という声から生まれた安心機能です。

・夜間自動消灯:指定した消灯時刻(例:21:00〜翌朝06:00)になると、画面が自動的に薄暗くなります。
・薄明かり時計 & 緊急ボタン:暗転中も手探りで押せるよう、時計と赤く光る「痛い・苦しい🚨」ボタンを常時表示しておくことができます。
・ワンタッチ復帰:画面のどこかを1回タップするだけで即座に明るい通常画面に復帰し、一定時間(1分等)操作がないと自動で再び消灯します。
・画面ロック防止:常時通電しながらアプリ内で消灯するため、OS本来のパスコードロック等でとっさに使えなくなるトラブルを防ぎます。
使い方〜ボタンのカスタマイズと音声設定
画面右上の歯車アイコン [⚙️] をタップすることで、自分好みに設定を変更できます。
・音声の調整:読み上げる声の種類(端末の日本語音声)、話す速度(スピード)、声の高さを自由に変更できます。「テスト発話」で確認しながら設定できます。
・入力音声確認のON/OFF:50音・フリック入力時の1文字読み上げの有効/無効も設定可能です。
・定型文の追加・削除:「追加する言葉」を入力しカテゴリを選んで「定型文を追加」を押すと、自分専用のボタンを作成できます。登録済みリストの「✖」を押せば不要な言葉を削除できます。

使い方〜担当看護師・介護士さん向けの機能(記録確認)
画面中段の「📋 記録確認」ボタンをタップすると、話した言葉と時間が過去3日分(日またぎ基準)自動で一覧表示されます。

・保存(.txt):日々の記録や電子カルテへの転記用にテキストファイルとして保存できます。
・送信・共有:メール、LINE、連絡用アプリ等へワンタップで送信できます。夜間の痰吸引頻度や痛みの訴えの記録など、引き継ぎや申し送りにご活用ください。

最後に
コトハボードは、実際に病気と闘う方々や現場の支援者様の声をもとに、一つひとつの機能を大切に育ててきました。
動作がおかしい点や、「こんな機能が欲しい」「ここを直してほしい」などのご要望がありましたら、下のコメントフォームまたはお問い合わせよりぜひお声をお寄せください。
使いやすいアプリにするには皆様の声が必要です。今後ともよろしくお願いいたします。

